狒狒(ヒヒ)は、アフリカなどに生息する、マントヒヒ、マンドリルなどの総称で、 狂暴な性質の大形の猿をいいます。 日本では一般に、狒狒は、毛むくじゃらで大きな老猿の姿をした怪獣(妖怪)で、 人身御供の娘を浚(さら)うなどとされています。また、「狒狒おやじ」などとも使われます。日本には、比較的小型なニッポンサルしか生息していません。通常神社などで見かける、神使のサル像はこのニホンザルです。しかし、山の神あるいは山域を守護するものともされて、下記の二社には「ひひ像」が置かれています。 |
狒狒(ヒヒ)
一乗寺・最上稲荷奥之院 岡山県岡山市北区長野495 「最上稲荷」
最上稲荷の奥ノ院と呼ばれ、龍王山山頂にある一乗寺。山上の寺域の守護として「ヒヒ像」が置かれています。
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マントヒヒ
村社日吉(ひよし)神社 福岡県福岡市博多区立花寺695番
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山王系日吉神社の神使はサルです。ニホンザルが普通ですが、この社にはマントヒヒ風の像が置かれています。
奉献:大正6年(1917)4月吉祥日 須惠・石工 長谷川利三 奉献者:多数