「クマの神社」「イヌ・ネコ神社」という神社自体が珍しいのですが、 この二社の神社名はひとひねりしてあって、 微笑みを誘う、 遊び心が感じられます。前者は架空の神社ですが、後者は本物の神社です。

                         写真をクリック拡大してご覧ください

「熊野神社」ではなく「熊の神社」

熊の森ミュージアム   千葉県長生郡長柄町針ケ谷1589-11番地

木彫り熊の野外美術館。チェーンソーを使って丸太から彫り出された、約120頭もの熊がいろいろなポーズで森の中に点在しています。クマを擬人化して様々な(人間の)日常的な生活場面が表現されています。

入り口の手前では、木彫りの熊のお地蔵さんが迎えてくれます。(写真右)

森の中にはクマの神社も造られ、クマは阿吽の狛犬として登場しています。クマの神社の神社名は「熊の神社」とされていて、「熊野神社」をもじったものと判り、ニヤリとさせてくれます。熊野神社は熊野三山の祭神の勧請を受けた神社で全国各地にあり知られていますが、この「熊野神社」の名前が先にあって、「熊の神社」が造られたものと思われ遊び心が感じられます。

なお、この森には、長野県志賀高原の温泉に因んだと思われる「熊の湯」もあり、木彫り熊の入浴シーンもあります。

熊の神社

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

熊の森 熊アラカルト

 

 

 

 

 犬猫神社ではなく、奴狗寝子(いぬ・ねこ)神社

座間神社  神奈川県座間市座間1-3437

座間神社は、欽明天皇の御代(539-571)創建とされる座間地区の古社です。昨年(2012)、この社の境内に犬猫などのペットの無事安全を祈願する犬猫専用の神社が設けられました。

昨今、犬猫などのペットは家族同様の存在になっていることもあって、ペットの供養をしたり、お墓などを設けてある社もあります。しかし、ペットの存命中にペットの幸せを願う、祈願所としての神社は初耳です。ペットの健康長寿、無病息災、傷病平癒、開運招福、邪気祓いなどにご利益があるとのことです。とりもなおさず、飼い主の幸せを願うものでもあります。

当社の神社名やご祭神は全く新しく創られたものですが、工夫が凝らされていて、一種のユーモア(遊び心)が感じられます。

神社名は、単に「犬猫」神社ではなく、ひとひねりして「奴狗(いぬ)寝子(ねこ)」神社と独特の漢字が当てられています。

また、ご祭神は、育大神(めぐしのおおみや)に連(つら)なって、「犬や猫の祖神」なる神にご登場いただいて、犬祖大神(いぬみおやのおおかみ)、猫祖大神(ねこみおやのおおかみ)と重々しい御名が付されています。

奴狗寝子(いぬねこ)神社

 

 

 

 

 

 

    我が家の犬猫ツーショット