石造りの狸はお寺に多いようです。 酒徳利を持っていたり、 腹鼓をうったり、  じつにさまざまな愛嬌を見せてくれます。 出会った石狸たちです。

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信楽焼きなど陶製の狸像

信楽焼きで代表される陶製の狸像は、商店の店頭などでよく見かけます。これは、その像容が笠(防災除災)、丸い眼(気配り)、顔(愛想)、徳利(飲食足る)、通帳(信用)、大腹(沈着大胆)、大きな金袋(金運)、尾(物事の決着)の「八相縁喜」を備えていて、狸の「他を抜く」(他抜)という語呂と合わせて、商売繁盛の縁起物とされるからです。     (写真右)神田明神前 甘酒屋・大野屋

でも店頭で石造りの狸を見かけることはめったにありません。

石造りの狸像

石造りの狸像は寺に多いようです。

ご存知のとおり、「分福茶釜」の茂林寺(館林市)、「狸ばやし」の證誠寺(木更津市)など、狸噺は狸とお寺(和尚)にまつわる噺です。寺の石造りの狸像は和尚や寺と狸の関わり合いを伺わせるようなさまざまな姿に造られ、それぞれに味があって楽しめます。東京近辺のお寺にも、境内の片隅に置かれて苔むした石狸がありました。通帳を持つのは少なく、徳利だけを持っている像が目に付きます。

 

 

 

 

 

 


 

 


 

 


 

 


 

 


  

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