寺社の境内や街中で 奇妙な大きな魚に出会うこと があります。 地上の怪魚です。
写真をクリック拡大してご覧下さい。 一層 怪魚になります
ふぐ(河豚)
寛永寺不忍池弁天堂・ふぐ塚 東京都台東区上野公園2-1
上野の不忍池の弁天堂に、ちょっと意外な大きなふぐの石像があります。ふぐ供養碑です。ふぐ塚は、東京ふぐ料理連盟によるもので、ふぐを安全な食べ物として提供できるようになるまでの努力の経緯を記し、来客の増加を祈念。合わせて、食された幾千万のふぐの霊に感謝する旨の塚です。この不忍池弁天堂にふぐ塚が設けられたのは、弁財天が海の神・商売財福の神などとされていることにも因ると思われます。
昭和四十年九月吉日建之 東京ふぐ料理連盟
怪魚
名島神社 福岡県福岡市東区名島一丁目26
通称、名島弁才天として信仰されていた社で、海や海上交通、漁業の神である、宗像三女神を祀る神社です。この三女神は神道系の弁才天ともされます。なお、隣接する弁才天別当・宗栄寺では、寺社系弁才天を祀っています。神社は出島のように海に突き出た感じの高台にあります。海の祭神に因んでか、迫力のある大きな 怪魚が一体奉納されています。
奉納:南里光威・淑子 作者:国広秀峯 世話人:富永朝堂 昭和六拾年(1985)吉日
こいのぼり
京成上野駅入り口 東京都台東区上野公園、京成上野駅上野公園正門口改札
解説板より 「この陶板レリーフは、メキシコ壁画界の大家ルイス・ニシザワによって製作された。鯉のぼりは不屈の大和魂を、折紙の風車は未来のエネルギーである原子の力をそれぞれ象徴し、力強く生きる子どもの生命力とその宇宙を表現したものである。製作に際しては、信楽の登り窯が用いられた」 1981年9月26日 企画・制作:日本交通文化協会/京成電鉄株式会社
くじら(鯨)
鯨と海と人形町 以下説明板より
あやつり人形のバネは今でも鯨のヒゲが使われています。特に人形浄瑠璃から伝承された文楽人形の命とも言える精妙な首の動きは弾力に富んだ鯨のヒゲでなければ出せないそうです。
ここ人形町一帯は寛永十年(1633)頃から、江戸歌舞伎の「市村座」「中村座」、人形浄瑠璃の糸あやつり人形結城座、手あやつり人形の薩摩座などの小屋が集まり、江戸町民の芝居見物が盛んでした。
そして、それらの人形を作る人形師や雛人形、手遊物などを商う店がたくさん立ち並んでいたところから、昭和八年、正式に人形町という地名になりました。(2002年7月) 作 松橋 博・田中浩嗣
魚梛(魚板 ぎょはん)
黄檗山萬福寺 京都府宇治市五ケ庄三番割34
1654年に中国から渡来した隠元禅師が開創した寺で、日本三禅宗(臨済・曹洞・黄檗)の一つ、黄檗宗の大本山。
魚梛(魚板 ぎょはん)は、重文の斎堂(さいどう・食堂)前の回廊に提げられていて、傍らにはこれを打ち鳴らす棒も吊るされています。迫力のある怪魚のようで、体長は2m近くもあります。魚梛は木魚(もくぎょ)の原型になったもので儀式や行事の時刻を報じる時に打たれ、当山の時計に当るものです。雲水が棒で打つと山内の隅々まで響き渡る音が出ます。
西深川橋 東京都江東区森下3
メトロ「清澄白河駅」下車。小名木川に架かる橋「西深川橋」の森下(北)側たもとにある、「GOMBESSA」(シーラカンス)。造形作家松本哲哉氏のモニュメント。1990年3月 橋梁景観整備工事 施工千代田建設興業㈱ Gombessa(ゴンベッサ)とはシーラカンスです。シーラカンスは原始的な形状・骨格などから生きた化石と言われます。
国立科学博物館前 東京都台東区上野公園7-20
シロナガスクジラ(Blue whale)は、現在地球上に生息する最大の動物です。この実物大の像は、体長30m体重150トンのシロナガスクジラが、海面での深呼吸を終えて急速に深く潜ろうとしているところです。
付録 普通の魚の水口
太田姫稲荷神社 東京都千代田区神田駿河台1-2
境内の手水場に、”普通の魚”の水口があります。魚の水口はあまり見かけません。