魚を入れた竹籠(魚籃)を持つ美女 ・・・魚籃観音像
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中国の唐の時代、 竹籠(魚籃)に魚を入れて行商する美女がいました。 大変美しいので若者たちは競って求婚しました。
すると、 その美女は経本や経典を諳(そら)んじることが出来た者のところに嫁そうと言い、だんだんと諳んじる経本や経典の難度を高めて競わせました。最後に出題された経典を暗誦できた若者は一人でした。ところが、約束の婚礼の日に、美女は忽然と消えてしまいました。後に残っていたのは、黄金の観音像だったということです。
でも、村には以前と違って、仏教を信じる若者が増えたといわれます。
この美人は観音さまだったのです。仏教心の薄い村に仏法をひろめ、救済するために、竹籠(魚籃)に魚を入れて売り歩く、魚の行商人に身をやつしていたのです。観音さまは三十三のお姿に変化して人々を救済するそうです。この観音さまは、「魚籃(ギョラン)観音」と呼ばれます。
魚籃観音の像容は、魚を入れた籠を持ったり、魚そのものに乗る姿であらわされます。岬や港町で、大漁、海上安全を願って祀られることが多く、また、毒を除くご利益もあるとして、ふぐを扱う漁師・調理人・料理屋に信じられています。でも、なぜ魚籃観音は、裸足(はだし)なのでしょうか。 |
追記 上記の唐の魚籃観音伝説について
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