方位の四神

四神(しじん)とは、東西南北の四方を守る神(守護神)のことで、「方位の四神」とも呼ばれます。 東は青龍(せいりゅう)、西は白虎(びゃっこ)、南は朱雀(すざく・すじゃく)、北は玄武(げんぶ)の四神(霊獣)をいいます。 「四神」の信仰は、古代中国で誕生し日本に伝えられました。 奈良県明日香村のキトラ古墳や高松塚古墳の四方の壁にもこの四神の図が見られます。        いずれの写真もクリックで拡大してご覧になれます   

                                                                                                                                       四神図(平安神宮のHPより)

 0-1 四神(平安神宮のHPより#                                                                    

 

                                                                                                                                                 

銅鳥居の四神                  

虎ノ門・金刀比羅宮 東京都港区虎ノ門1-2-7

文政四年(1821年)に奉納された銅製の明神型鳥居。左右の柱上部には四神(四方の守護神)の彫像が付けられています。大変珍しい鳥居です。

銅鳥居

 

 

 

 

青龍 朱雀

 

 

 

 

玄武 白虎


 

切手の四神

 創世神話の切手(台湾-1980年発行)

下図は中国古代神話の切手で、世界の創造神とされる「盤古」を中心にして、上(北)には玄武、下(南)には朱雀、右(東)には青龍、左(西)には白虎の四神が配されています。なお、太陽には太陽を運行するとされる金烏が、月には月の満ち欠けを行うとされる蛙が描かれています。

中国の創世神話

盤古(ばんこ)は、天地・世界の創造神で、太古、まだ世界が卵の中身のように混沌とした状態の中に生まれました。混沌の中で、盤古は、まず、地に足をつき天を両手で支えて自身が巨人化することで、天地の間を果てしなく分離して世界(宇宙)を創りました。

盤古が死ぬと、その身体の各部分は世界(宇宙)空間の万物に変化しました。例えば、左右の眼は太陽と月に、頭や体は山、河川、草木などに、息は風に、声は雷に・・・・・。


神田明神 随神門の四神

神田明神  東京都千代田区外神田2丁目16番2号

隋神門は、昭和50年に昭和天皇御即位50年の記念として建立。平成10年に、「平成の御造替事業」により鮮やかに塗替えられました。外回りには四神(朱雀・白虎・青龍・玄武)の彫刻が飾られています。

                            北の守護神 玄武
西の守護神 白虎                           東の守護神 青龍
                                            南の守護神 朱雀

 

高松塚古墳の四神

高松塚古墳 奈良県高市郡明日香村平田

石室内部には、漆喰を塗りこめ、その上に金銀と多彩な顔料を使用して壁画を描いている。壁面は北奥壁に玄武(げんぶ)、東壁では中央に太陽と青龍(せいりゅう)、その北に四人の婦人像、南に四人の男子像を配しており、西壁では中央に月と白虎(びゃっこ)その北と南には東壁と同じように各四人の婦人象と男子像が描かれている。南壁は盗搾孔をうがったときに剥落したのか漆喰が一部のこるのみで、想定される朱雀(すざく)の有無は不明である。天井には星宿(せいしゅく)が描かれている。 (「特別史跡 高松塚古墳」の案内板より抜粋)

     青龍              白龍                   玄武

 上記の写真は高松古墳の説明用のレプリカ(パネル)を写したもので、実写ではありません。

平城宮跡・太極殿の四神

平城宮跡資料館  奈良市二条町2丁目9-1

平城宮跡に復元された第一次大極殿の内部の上壁面には、花鳥画で知られる日本画家、上村淳之(あつし)氏の制作による、方位の守護神「四神」と「十二支」の壁画が描かれています。(2010年4月公開)

(注:以下の画像は、コンパクトデジカメで撮影したうえ、撮影角度・色調などが適正でないことから、原画は忠実に複写されていません)
青龍
白虎
朱雀                               玄武

 

四神と陰陽道・陰陽五行説と風水

四神は陰陽道・陰陽五行説と一体となって、それぞれに色、地形、季節などが当てられています。

四神相応の地

風水では、四神が揃う土地は理想的な地形配置とされ、「四神相応の地」とよばれます。平城京や平安京などは、風水に基づく四神相応の地として決められました。

平安京は、東に鴨川があり青龍が、南に巨椋池(おぐらいけ)があり朱雀が、西に山陰道があり白虎が、北に船岡山があり玄武が守る、四神相応の地「平安楽土」として選定されました。(上表参照)

平安神宮  京都府京都市左京区岡崎西天王町97

大極殿の東には「蒼龍楼」西には「白虎楼」がそびえ、本殿の東に位置する中神苑には「蒼龍池」西神苑には「白虎池」の名前がつけられています。平安神宮では、京都を守る四神の御守が授与されます。

手水台の蒼龍(青龍の別名)と白虎の像
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 参考  方位守護の龍

田無神社 東京都西東京市田無町3-7-4DSCF2568r50#

大国主命を主祭神とする社ですが、五龍神が祀られています。龍は、本殿内の金龍を中心に、東方を青龍、南方を赤龍、西方を白龍、北方を黒龍が守護しています。龍自体だけでは方位の守護神になりませんが、それぞれの龍に配された青赤白黒の色が五行思想に基づく東南西北の方位を表しています。

 東南西北の龍r02#

 

狛犬の台座の四神

八坂神社  京都府京都市東山区祇園町北側625番地

入り口の楼門を抜けてすぐ先の石段の左右に明治15年奉納の狛犬があります。この狛犬の台座に四神が彫られています。

     狛犬の台座の四神     
      青龍    朱雀
      白虎    玄武