もとの職場 がなくなり、縁のある神社の狛犬として 第二の人生を送っている ライオン像があります。

 

 池袋三越のシンボルだったライオン

三囲神社           東京都墨田区向島2-5-1

池袋三越のシンボルでもあったライオン像が、三囲(みめぐり)神社で狛犬として第二の人生を送っています。                                                    

                                                           三囲(みめぐり)神社の狛犬となったライオン

池袋三越は平成21年(2009)年5月をもって閉店しました。これに伴い、そのシンボルだったライオン像は、狛犬として同年10月に三囲(みめぐり)神社に奉納されました。ライオン像が三囲神社に奉納されたのは、享保年間に三井家が江戸に進出して以来、三囲神社が三井家の江戸における守護神とされてきたという深い縁に拠ります。なお、三越は、三井家の“三”と越後屋(呉服店)の“越”をとったもの。

参考 三越のライオン像について

三越のシンボルであるライオン像は、大正3年(1914)、当時の三越呉服店を率いた日比翁助がライオンを好み、三越本店に一対のライオン像を据えたのがはじまり。戦後、本店の像をもとに各支店に設置されました。ライオン像の原形は、ロンドン・トラファルガー広場の有名なネルソン像を囲むライオンです。 

                                                                          参考 日本橋三越本店のライオン

 

 

 

橋の彫像だったライオン

中津瀬神社   山口県宇部市新天地2丁目2-19 

真締川(まじめがわ)に架かる橋の彫像だったライオンが中津瀬神社で狛犬として第二の人生を送っています。

中津瀬神社は通称「水神さま」とも呼ばれ、真締川の氾濫による水害被災を避ける守り神として、享和元年(1801)に真締川左岸(宇部村)に建てられました。その後、神社は、真締川にほど近い現在地に昭和24年に移転移築。社前の狛犬は、真締川に架けられた大橋の欄干先端の彫像だったライオンが、橋の撤去に際して、真締川に縁があるこの神社に狛犬として奉納されたものとのことです。 


2対になった4頭の兄弟獅子(ライオン)

東郷神社 東京都渋谷区神宮前1-5-3

東郷神社は、日露戦争の日本海海戦で連合艦隊司令長官も務めた、東郷平八郎元帥を祀った神社。この神社の「潜水艦殉国碑の前」と「参道」に、同型の阿吽の獅子(ライオン)像があります。三遊亭円丈著「ザ・狛犬コレクション」によると、「ある皇族の記念碑の四隅にあった4頭の獅子がこの神社に払い下げられて、阿吽の2対に分けて置かれたもの」とあります。

         潜水艦殉国碑の前                   参道

東郷神社兄弟シシ#

 

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