山犬(ニホンオオカミ)と同様にオオカミ像も消滅するのでは と危惧される中で、平成に入ってから、 私の知る限りでも下掲の4社に5対ものオオカミ像が新たに奉納されています。 ちょっとした驚きです。

しかし、これらの像は、従来の秩父、武蔵などのオオカミ像とはかけ離れた像ばかりです。いずれも、白御影?で造られ、耳は大きな立ち耳になっていて、愛想笑いをしているような顔つきだったり、おどけてアニメ風にもみえるような像もあります。偶然かもしれませんが、なぜ共通してこのようなオオカミ像になったのでしょうか。従来のスタイルの「しゃきっとした」オオカミ像はもう見られないのでしょうか。

平成のオオカミを新しいものから並べてみました。

 

武蔵御嶽神社 摂社 大口真神社

                                     奉納 平成19年3月  覚麗会   東京都青梅市御岳山176

 拝殿背後の玉垣内は、平成19年8月1日より、自由参拝が出来るようになりました。この時期に合わせるかのように、その半年ほど前の平成19年3月、玉垣内の大口真神社に阿吽一対のオオカミが奉納されました。オオカミ像はオオカミ風顔つきでアバラ表現もありますが、オオカミの特徴ともされる尾は、他のオオカミとは異なり、尾立ち狛犬のような立尾に造られています。

釜山神社

                                            奉納 平成14年4月吉日 戸田市竹間三郎   埼玉県比企郡寄居町風布釜伏

平成13年(2001)12月1日に誕生された、敬宮愛子内親王殿下の「御誕生記念」とし奉納されたものです。アニメの犬に近い感じの像です。この像を含めて、境内に8対のオオカミ像があります。

船戸 三峯神社

 ’                                       奉納 ’平成11年10月15日 三峯神社再建委員会   千葉県柏市船戸1785

船戸村の人々は昭和28年までは秩父の三峯神社に代参を続けてきたのですが、次第に地元の社(やしろ)は荒廃してしまいました。そこで、70名の講中員は、神社の共有地を常磐道拡張に提供して得た土地代金などを元に、船戸の歴史文化遺産として社を再建しました。鳥居前の右像は舌をだし、社祠前の像は牙にも見えるし、舌を上あごにつけているようにも見えます。

 

 

 

 

 

永山 御嶽神社

                                奉納 平成元年9月吉日 瓜生地区の鎮守 氏子一同   東京都多摩市永山2-19

 瓜生地区の鎮守でしたが、多摩ニュータウン開発と土地区画整理の為仮移転を余儀なくされていました。前記事業終了と共に氏子の総意で、瓜生の地名はなくなってしまいましたが、鎮守として、元あった地域に建立されたものです。なんか薄ら笑いをしているようにも見える像です。

 

 

 

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