稲荷社の狐の像はおなじみです。しかし、石面に彫られた狐は珍しいものです。

 

宝珠で遊ぶ狐の親子

慈眼院沢蔵司(たくぞうす)稲荷 浄土宗 東京都文区小石川3-17-12

宝珠で遊ぶ狐の親子

宝珠で遊ぶ狐の親子

 寺の入り口、石段の壁に埋め込まれたレリーフ状のものです。 狐の親子が宝珠で遊んでいる様子が彫らています。ほほえましい情景です。

(縦60cm、横120cm位) 日向延岡藩 相木市兵衛、酒井五左衛門

 

太鼓を担ぎ叩きながら歩く狐

明見山本光寺 法華宗 東京都港区元麻布2-5-9

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本堂の裏、奥庭にお稲荷さんが祀られて います。(寺の許可をもらって入る) その脇に自然石風の大きな石板があって、 そこに、二匹の狐が、太鼓を天秤棒で担ぎ、 叩きながら歩いている様子が彫られてます。(縦1m、横1.5m位)

それにしても、何の「触れ(ふれ)太鼓」でし ょうか。

 

稲穂を咥える狐

高雲山瑞円寺 曹洞宗 東京都渋谷区千駄ヶ谷2-35-1

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境内に二基の庚申塔が左右に並んでいます。 左側の年代は不明ですが、右側は享保5年 (1720)のものです。 この二基の庚申塔の両側面に、稲穂を咥える 狐が彫られて、稲荷信仰が表現されています。

狐の表情が素晴らしい!特に目の彫りが。 (高さ50cm前後)

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