「神使像めぐり*余話」へようこそ!
神使像めぐりの中で、見聞きしたこと、興味を感じた事項などを気ままに掲載させていただきます。
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狒狒(ヒヒ) 二題+

  狒狒(ヒヒ)は、アフリカなどに生息する、マントヒヒ、マンドリルなどの総称で、 狂暴な性質の大形の猿をいいます。 日本では一般に、狒狒は、毛むくじゃらで大きな老猿の姿をした怪獣(妖怪)で、 […]

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山の神・田の神+

山の神・田の神 農民の間には「山の神、田の神」という日本古来の信仰があります。(民俗学のテーマとして柳田國男が取り上げたものです)春になると「山の神」が里へ降りてきて、「田の神」となって稲の

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日蓮上人を救った白猿+

日蓮上人は、 鎌倉の草庵が焼打ちされた際、山王権現の白猿の案内で逗子の岩窟に難を逃れたとされます。 この法難に拘わる、 鎌倉の安国論寺と逗子の法性寺に猿の像があります。  山王権現の白猿に救われた日蓮 […]

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金色のトビ 金鵄(きんし)+

神武天皇の東征を援けた 「金鵄(キンシ)」と呼ばれる 「金色の鵄(=鳶 トビ)」の伝承が、 日本書紀などに載ります。        写真は全てクリックで拡大できます 神武天皇と金鵄   神武天皇(カム […]

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四霊獣(龍・麒麟・鳳凰・霊亀)+

古代中国では、 動物(生き物)を鱗蟲(虫)・毛蟲・羽蟲・甲蟲の四つに分類していました。 この四つの分類のそれぞれを統括する長(王)が、龍・麒麟・鳳凰・霊亀で、四霊獣とよばれます。

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拝殿前にあっても神使ではない虎+

虎の像が拝殿前の左右に、阿吽の一対として神使像のように置かれています。 しかし、これら二社の虎は、祭神や神社とは全く縁が無く、 神使ではありません。 「奉納者自身の思い入れ」で「記念」として奉納された […]

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アンコール遺跡の聖霊獣と日本(2)+

  日本に入った、ガルーダ(迦楼羅・カルラ)・ナーガ(蛇)・象      ヒンドゥー教や大乗仏教圏の東南アジア諸国の聖霊獣やその信仰は、中国などを経由して、仏教と共に日本に伝来し、姿形を変えて各所で見 […]

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アンコール遺跡の聖霊獣と日本(1)+

 アンコール遺跡の聖霊獣 アンコール遺跡  9-13世紀に亘って栄華を極めた、クメールの王や民(アンコール王朝)によって建立された、巨大寺院や都市の遺跡。アンコール・ワットは、スーリヤヴァルマン2世に […]

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語呂合わせの「かえる」+

お寺や神社の境内でかえる(蛙)の像をよくみかけます。蛙が置かれる理由は、蛙の悟り顔、地を這い、憎めないしぐさ・姿などにあるとも思われますが、なんといっても、「語呂合わせ」にあるようです。

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一目で、七福神を !+

 正月の前半には、 全国各地で、七福神巡りが行なわれます。 通常は、七福神のうちの一神をお祀りしている寺社を七社巡って七神を参詣します。 しかし、ここでは、「七福神が1ヶ所に集まっていて、

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神使を食べさせる、奉納者+

うなぎをお使いとする虚空蔵尊に「うなぎ屋」さんが燈籠を、 牛を神使とする天満宮に「ステーキ屋」さんが牛の石像を 奉納しています。 共に、奉納者は、祭神の神使をお客に食べさせるお店で、気のせいか祭神の眼 […]

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削ってお守りにされた、狛犬と墓+

昔から、 祭神や故人などに縁(ゆかり)のある像や碑、墓などを欠き削ってお守りとする風習があったようです。 鳳来山東照宮の狛犬は戦場での無事を願い、 鼠小僧の墓は金回りが良くなるようにと、 欠き削って削 […]

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象頭の秘仏 歓喜天(聖天)+

  象はインドで最も崇敬されている動物ですが、 象を神格化したのが歓喜天(かんぎてん)です。 歓喜天は、大聖自在歓喜天または聖天(しょうでん)などと 呼ばれます。 歓喜天 古代シヴァ神の子で、象頭人身 […]

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足柄山の金太郎 と 熊+

神使像めぐりをしていて、 神社や寺では、なかなか巡り会えないのが 「熊」の像です。杉並区の「第六天神社」で足柄山の金太郎と熊の図柄のあるレリーフに出会いました。

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犬のこんぴら参り+

     江戸時代、「お伊勢参り」をはじめ、「讃岐の金比羅(こんぴら)参り」など、参拝の旅は長旅で大変だったことなどから、他の人に代理参拝を依頼する「代参」もひろく行なわれていました。 「代参」を依頼 […]

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神使ではなくなった神使+

「神使」とは、神仏のお使いのことで、 仕える主神(仏)が在ってはじめてこのように呼ばれます。 ところが、その主神が何らかの事情で無くなって、 かつては神使だった像だけが残り、神使が神使でなくなっている […]

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蛸薬師の蛸 と 高尾山の蛸+

東京と京都に蛸薬師(たこやくし)があります。蛸薬師と呼ばれる由来は異なりますが、共に薬師如来がご本尊です。蛸は吸い寄せる(取り込む・集める)力と吸い取る(除外・取り除く)力を持っているようです。

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承教寺の「こりゃなんだ像」 と 件(くだん)+

,① 承教寺門前の「こりゃなんだ像」 承教寺 東京都港区高輪2-8-2     写真はクリックで拡大できます 承教寺の門前に、 三遊亭円丈師匠がその著

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乳房のあるオオカミ像+

特に秩父・武蔵地方では、 「お犬さま信仰」に基づくオオカミ像と出会う機会が多いのですが、 「乳房のあるオオカミ像」は武甲山御嶽神社の登拝口の一体(基)しか無いようです。 イタリア・ローマから日本へ友好 […]

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招き猫 発祥の社+

前足の片方を挙げて、手招きしているように見える招き猫(土人形)は、 江戸末期に出現したとされています。招き猫は、一般的に右手を挙げているものは金(財福)を、 左手を挙げているものは客を呼び込むとされ、

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先代のそっくりさん+

傷みがひどくなると、 古い像(先代)は引退させられて 境内の片隅に移されたり、 廃棄処分にされたりします。そして、通常、入れ替わりに新しい像が置かれます。 その際、先代のそっくりさん(=前にあった像の […]

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羽犬伝説+

福岡県筑後市に「羽犬塚(はいぬづか)」という地名があり、 JR鹿児島本線の駅名にもなっています。 地名のもととなった羽のある犬とはどんなものか、 その由来は?  興味を惹かれました。 市内の寺(宗岳寺 […]

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女化(おなばけ)稲荷の狐・・女化物語+

女化(おなばけ)稲荷には、 狐の報恩伝説、または、狐と人間の婚姻伝説があり、 「女化物語」とも呼ばれているようです。 これとほとんど同じ筋書きの伝説に、陰陽師、安倍晴明

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太田道灌の命を救ったネコ+

太田道灌の命を救った猫を祀ったのが 「自性院の猫地蔵堂」の縁起です。 「新宿住友ビル」にある黒猫の像「玉ちゃん」は、 この「自性院の猫地蔵堂」の縁起を基に造られたようです。 太田道灌を救った招き猫 自 […]

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嘯(うそぶ)く悪タヌキ 2題+

上野東照宮の「栄誉権現祠」と 浅草伝法院の一角にある「鎮護堂」に 悪タヌキが大層な名前を付けてもらって祀られています。 両狸とも嘯(うそぶ)いて空を見上げています。   天井を仰いで嘯(うそ […]

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枯れ池を泳ぐ陶製のサカナ+

下記の二社の枯れ池では 陶製のサカナが泳いでいます。 前者は多摩川のサカナ、 後者は急流を遡上する神使の鯉です。   ① 多摩川のサカナ 多摩川水神社(六所神社境内)  東京都世田谷区野毛2 […]

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山王さんは子宝・安産の神+

渡来系豪族、秦氏に残る古文などに依る伝説には、 「山王(大山咋神)が丹塗の鏑矢(かぶらや)に化身して川を流れ下って、 川遊びをしていた賀茂玉依姫(下賀茂神社の祭神)を懐妊させ、子をもうけた」とあるとい […]

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クマの神社とイヌ・ネコの神社+

「クマの神社」「イヌ・ネコ神社」という神社自体が珍しいのですが、 この二社の神社名はひとひねりしてあって、 微笑みを誘う、 遊び心が感じられます。前者は架空の神社ですが、後者は本物の神社です。

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鯰(なまず)と地震と要石(かなめいし)+

東日本大震災は東北三県と鹿嶋・香取神宮のある茨城・千葉県に大きな被害をもたらしました。 本年に入っても、 震度5を超える地震が頻繁に起こっています。

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毘沙門天の百足(むかで)+

「信貴山朝護孫子寺」や「鞍馬寺」の縁起で 毘沙門天が出現したのが寅年、寅日、寅の刻とされることから、 「虎」が毘沙門天のお使い(神使)ともされています。  しかし、

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僧侶姿のムジナ・ウマ・サル+

ムジナ(狢)・ウマ・サルが袈裟をつけて僧侶の姿になっています。 山門の前に狐狸妖怪のいる寺もあります。 でも、 なぜか憎めない連中です。   僧侶に化けたムジナ(狢) 瑞泉寺  神奈川県鎌倉 […]

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地上の怪魚 (かいぎょ)+

寺社の境内や街中で 奇妙な大きな魚に出会うこと があります。 地上の怪魚です。        写真をクリック拡大してご覧下さい。 一層 怪魚になります  ふぐ(河豚) 寛永寺不忍池弁天堂・ふぐ塚    […]

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賽の河原で石を積む幼な子・・・地蔵和讃+

地蔵和讃(じぞうわさん)という、 御詠歌 (ごえいか)があります。 『日が昇ると、二つ三つと十にも満たずに死んだ幼な子が、冥土の賽の河原で、

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カニからもらった榧(カヤ)の実+

寺の境内に、 榧(カヤ)の実を持つカニを彫りだした大石があります。 都の天然記念物にもなっている、 善養寺の大榧(カヤ)にまつわるカニです。 善養寺  東京都世田谷区野毛2-7-11 多摩川に近いこの […]

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陰陽師、安倍晴明と狐・・・葛の葉伝説+

平安時代の高名な陰陽師、安倍晴明は、 稲荷の狐が化身した女性(葛の葉)と人間の男性との間に生まれた子として 伝わります。 「葛の葉伝説」と呼ばれ、江戸時代には、「蘆屋道満大内鑑」 (通称「葛の葉」)な […]

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三すくみ+

「三すくみ」という言葉があります。その意味は、広辞苑によると、 「 蛇はナメクジを、ナメクジは蛙を、蛙は蛇を恐れるということから、 三者互いに牽制し合って、 いずれも自由に行動し得ぬこと」 とあり、

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初夢と宝船絵と獏(バク)+

初夢:  初夢(ハツユメ)の内容で、 その年、一年間の吉凶を占うことが行なわれてきました。大晦日から元日の夜は眠らずに過ごすのが一般的だったため、 1月1日から1月2日にかけての夜に見る夢が初夢とされ […]

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狛犬になったライオン像+

もとの職場 がなくなり、縁のある神社の狛犬として 第二の人生を送っている ライオン像があります。    池袋三越のシンボルだったライオン 三囲神社           東京都墨田区向島2-5 […]

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稲穂を持つ鷲+

本年(2012年)10月1日に、 東京駅丸の内駅舎が開業当時(大正3年)の姿に復原されました。 南北のド-ムも復原され、 ドーム天井の鷲や干支のレリーフも再現しました。 開業時の駅舎は、日本銀行本店な […]

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京都の鯰(なまず)+

京都には、 珍しい鯰(なまず)の図があります。 「瓢箪 鯰」と「弁財天の鯰」 です。 瓢箪鯰(ひょうたんなまず) 妙心寺退蔵院  京都府京都市右京区花園妙心寺町64 退蔵院は、室町時代の狩野元信による […]

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平成は、オオカミ(像)までアニメ風+

山犬(ニホンオオカミ)と同様にオオカミ像も消滅するのでは と危惧される中で、平成に入ってから、 私の知る限りでも下掲の4社に5対ものオオカミ像が新たに奉納されています。 ちょっとした驚きです。 しかし […]

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魚売りの美女・・・ 魚籃観音菩薩+

魚を入れた竹籠(魚籃)を持つ美女 ・・・魚籃観音像                                                                      写真をクリ […]

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