いわば、間違い探しクイズです。 下の「飯綱権現」像と「因幡の白兎」像には、 なんか変なところがあります。 写真をクリック拡大してよーくご覧ください。

 

高尾山の飯綱権現像

近年人気の高尾山薬王院有喜寺(東京都八王子市)は飯綱(縄)(いづな)権現を本尊とする修験の寺です。

右の写真は高尾山薬王院の修験道場の飯綱権現像です。飯綱(縄)権現は不動明王の化身とされ、その像容は「向背に火焔を負い、嘴(くちばし)口で背翼をつけ、右手に剣、左手に索(綱)を持ち、白狐に立ち乗る姿」で表現されます。この像では、キツネは、飯綱(縄)権現を背に載せて、鈷杵(こしょ)を咥え、後足を蹴り上げて疾駆しています。

飯綱権現像の 正面と背面を撮った写真を掲示しました。


 

 

 

 問題1

写真左、飯綱権現像(背面)に、なんか変な箇所があります。 写真をクリック拡大してどこが変か、よーくご覧ください。

 

 

分かりでしたか

 写真右 キツネの蹴り上げた足裏が上下逆です。(蹴り上げた足の裏は、足指は下で踵は上になるはずなのに逆になっています)

もっとも、このキツネは、管狐(クダギツネ)を操(あやつ)るといわれる飯綱権現のお使いなので、並みの狐ではありません。これでよいのかも・・・。でも、お札のキツネの蹴り足は正常です。

神使の館 飯綱権現の狐へ

 

 


「因幡の白(素)兎」神話のウサギとワニ

出雲大社教長崎分院

長崎県長崎市桜町8-5

この社の祭神は大国主命=大穴牟遅命(オオナムチノミコト)です。大国主命が兎を助けたという「因幡の白兎」神話(古事記)に因んで、この社の入り口の左右に、ウサギとワニの像が奉納されています。

 

古事記の「因幡の白兎」

因幡の白(素)兎は、隠岐島から気多の岬まで、ワニをだまして並べその背を跳んで海を渡ろうとしたが、嘘がばれて、ワニに毛皮を剥がされて赤裸にされてしまった。兎が浜で痛さのあまり泣いていると、大国主命が通りかかって、兎に「真水で体を洗って蒲の穂にくるまるがよい」と教えてくれたので、その通りにすると、元の体に回復できた。(省略して、この項に関係する概要のみ)

問題2

ウサギは、左は腹這いで、右は立って、ワニの背に乗っています。でも、このウサギとワニの像(下掲)は一見して変です。

なにが変なのか、写真をクリック拡大してよーくご覧ください。

 

 

 

 

 

 

お分かりでしたか

「因幡の白兎」に登場するワニは、いわゆる爬虫類の鰐(ワニ)ではありません。この種の鰐は本土には生息していません。一般に、この神話のワニは、フカ(鱶)やサメ(鮫)の類だとされ、鰐鮫(ワニザメ)とか和邇(ワニ)と表記されたりしています。ところが、このウサギの乗るワニはどう見ても爬虫類の鰐です。 「ワニ」違い!では・・・・・。

参考に、絵本の表紙を並べてみました(順不同) いずれも、ワニはフカやサメの類になっています。

 

 

 

 

神使の館 大国主命の兎へ